私は「一流の仕事人である前に、一流の人間であって欲しい」ということを、社員に限らず、新卒学生の皆さんにも発信しています。
「人間性の大切さ」は、いつの時代も、どの世界でも「信用され、信頼される人間」になるために欠かせません。私たちの仕事に限らず、人として「正しく誠実であること」は「人間関係づくりの基本」です。仕事や人生がうまくいくためには、技術だけではありません。挨拶にはじまり、その人の何気ない仕草であったり、言動や態度、行動、表情、その全てが、あなたの武器になるということです。
私たちが「一流人間心得7ヶ条」として掲げていることは、幼いころから親御さんや先生から教わったことのある、ごく当たり前のことばかりです。私たちは「当たり前のことを当たり前にできるような集団」を目指しています。難しいことは要求しません。当たり前のことを当たり前にできるように、私たち先輩社員は、皆さんの「成長のサポート」を誠実にお手伝いしていきます。
働き方改革がうたわれる昨今、弊社でも「生産性の向上」に日々向き合っております。特に物流の改革を進めており、ルートセールス部門、商品管理部、商品部、ビジネスサポート部、販売管理事務部門など、様々な部門で改善・改革をしています。こうして1つずつ取り組みを進めているのは、社員の皆さんが働きやすい環境を整え、明るく元気に前向きに毎日働いてもらいたいからです。
弊社では、社員の皆さんに対して「成長のお手伝いをします」と伝え続けてきました。自身の成長を日々楽しみに、前向きな毎日を送る人生を皆さんと共に歩んでいきたいと考えています。そのために、環境や待遇を改善しつづけることが、私たち経営陣の役割です。
社会に出ると時間的に拘束されることも多いですから、学生の皆さんには、時間の自由がある今、アルバイトや趣味、友人との時間などにしっかり時間を使って、一生懸命遊んだり学んだりして欲しいと思っています。
そして社会に出るその日には、覚悟を持って社会に出て欲しいと思います。「自分の人生は自分で決める」しかありません。自分で決めると、その後の人生がどうなったとしても、人のせいにするようなことはないでしょう。会社選びにおいて親御さんや先輩方から色々アドバイスをもらうかもしれませんが、結局その人生を生きるのは自分自身。
人の意見は「素直」に聞き、「参考に」してください。そして自分で決めて、自分で人生を歩んでもらいたいと思います。自分の人生を自分で生きている、いい顔した皆様にお会いできることを楽しみにしています。
私たちは、3年おきに中期経営計画を描き、それを日々の行動に繋げることで着実に成長してきました。
今の中期経営計画の中で、私たちが合言葉にしているのが「グローアクション15」。「毎年5%、3年間で15%の成長をしよう」というものです。ただ、これを会社が掲げているだけ、誰か一人の能力に頼るだけでは、会社は成長しません。社員一人ひとりが、業務的にも人間的にも前年より5%成長することで、会社全体が5%成長する、というのが私たちの考え方です。一人ひとりが「5%成長した自分」を明確に描き、その姿を目指してコツコツと努力しています。
まさに「1人の100歩より、100人の1歩」です。私たちはこのような価値観を共有し、社員同士が結束力を高めることで、全体の「総合力」を上げ続けています。
私たちの仕事は「食」に携わる仕事です。これから人口が減少し、市場が縮小する業界もある中で、実は私たちの市場である外食・中食においては「市場規模が拡大される」という推計があります。主な要因は食の外部化率の増加。つまり、核家族化による世帯数の増加や、女性の社会進出、若者・高齢者の単身の増加などによって、外食もしくは総菜や弁当など「食の外部化」が進行していくと予想されているのです。
ここはまさに私たちの市場です。人が生きるうえで欠かせない「食」に携わる仕事をしているからこそ、時代の変化・ニーズに対応することで、世の中に必要とされる企業であり続けることができます。
私たちは食を通じたコミュニケーション「フーズコミュニケーション」を大切に、生産者と生活者のパイプ役として世の中のお役に立っていきたい、九州を元気にしていきたいと考えています。
その中で、九州だけで見ても、農業・漁業に就く人が減少し、後継ぎのいない状況などを伺うようになりました。もっと農業・漁業の地位を向上し、多くの人が「農業・漁業に就きたい」と思うようなお手伝いをしていきたいと考え、最近では地方の農産物・海産物の商品加工や販売ルートの確保を手がけています。今後生産者の待遇がよくなり、地方の農業・漁業が盛り上がっていくように、生産物の価値を高めるお手伝いを続けていきます。
飲食店の待遇向上、ブランディングも手がけています。お客様のお店のオリジナルの商品開発をご提案し、九州で採れたもの、ここでしか食べられないものという価値をつけ、商品化したメニューを弊社運営の通販サイトで販売したりしています。商品の価値を上げることで飲食店そのもののブランディングができれば、今後の飲食店の待遇向上につながり、より業界が盛り上がることと思います。
もちろん弊社でも、社員の皆さんに誇りを持って働き続けてもらうために、労働環境の改善や給与アップにも取り組んでいます。様々なことが自動化される時代ですが、人の「食」に関わる中では人にしかできないこともあります。この仕事に誇りを持ち、パイプ役として食の未来をつくっていく仲間が集まってくれることを願っています。
学生の皆さんには、今しかできない体験、特に海外での体験をしてほしいと思います。
最近海外に出かける人が減っていると聞きますが、やはり世界を見ることは、その後の人生の視野の広さに通じることがあると思うのです。機会があればぜひ海外へ出かけてみてください。
また、少しずつコツコツと頑張って、成長し続けることが大切だと考えています。社会に出ると、環境や人のせいにするのではなく、自分で自分の成長にチャレンジすることが、いつの時代も求められる人材だと思います。
実は私は、昨年ソムリエの試験にチャレンジし、無事ソムリエの資格を取得しました。何かを1つから学び始めて、コツコツと頑張れる人と一緒に働きたいと思います。